テイストスケール法とは

どんな場面で使えるのか?

イメージを演出する。これが大切になる場面ではいつでも使えます。つまり、ありとあらゆる場面です。

 

テイストスケール法はもともと、色彩研究者の故・佐藤邦夫先生が、商品開発の手法として考案されたものです。佐藤先生の研究チームは、大規模なアンケート調査により、人の嗜好感性を22タイプに分類すると、有用な分析ができることを発見しました。これを利用して、需要があるのに市場に存在しないデザインを知ることができるようになったのです。

現在は、佐藤先生からこの手法を学んだ川浪たか子が、パーソナルカラーと組み合わせた上で、ファッションのトータルコーディネートの手法としてこれを引き継いでいます。現在まで、パーソナルカラリストやイメージコンサルタント、ファッションアドバイザーの方々が多く学んでくださり、メニューに取り入れてくださっています。最近ではネイリストやヘアメイクアーティストの方々へも広がってきています。また、アパレルショップやメガネショップ、インテリア関係の方々からのご相談も増えています。

 

様々なジャンルの知識を持つ方々が集まることで、テイストスケール法はより使いやすく、より精緻に進化しております。

特徴は?

最大の特徴は、2次元座標を4枚重ねた形です。「色」「柄」「形」「素材」の4つそれぞれに関して、タテ軸が「軽い〜重い:濃度軸」、ヨコ軸が「強い〜弱い:強度軸」であるようなマップがあります。特徴的なのは、「色」「柄」「形」「素材」の4つのマップで、異なる尺度を同じ軸として扱うことです。例えば、「色」のマップではタテ軸の「軽い〜重い」は「高明度〜低明度」を意味しますが、「柄」のマップでは「軽い〜重い」は「(柄が)小さい〜大きい」を意味します。

また、座標内を22のエリアに分け、ひとつひとつのエリアに印象がイメージしやすい名前をつけています。22という分類数の多さも大きな特徴です。

この4枚重なったマップを見ると、例えば、色が明るくて鮮やかならば、柄はくっきりとして細かく、素材は軽くて強く、形は細くて直線的であれば、軽快で親しみやすい調和が感じられる、というように判断できます。

これらの要素がちぐはぐだと、まとまりが悪くおさまりがつかない印象(不調和感)を与えます。これは、誰もが直感的に思うことです。このような見る側の直感を作る側が意識しておくことは大事です。作る側がそれを知らなければ、行き当たりばったりでなんとなく作った結果、おかしな調和感のものができあがってしまうことになりかねないでしょう。作る側は、調和感がどのようにもたらされるかを知らなければなりません。テイストスケールには、これに必要な知識がわかりやすくまとまっているのです。

「個」をクローズアップできるテイスト診断

人の嗜好感性をスタートにしているだけあって、「文字と写真」「壁紙とテーブルとカーペット」などのような「物と物」の調和だけでなく、「人と物」の調和を扱えます。そのような特徴から、テイストスケール法はファッションのシーンでとりわけ力を発揮します。このパワーをどなたにでも体験していただけるように、ファッションに特化した「テイスト診断」という手法を開発しております。

ファッションコーディネートを考える上では、二つの観点があります。ひとつは、アイテム同士のコーディネート。例えば「シャツとジャケットとスカートと靴とバッグが合っているか」という観点です。もうひとつは「人と服装が合っているか」。テイスト診断は、こちらの「人と服装が合っているか」の観点を強く意識して設計しています。

人のタイプごとに似合うファッションスタイルがあるという発想は珍しいものではありません。テイスト診断ではタイプが22もあるので、それだけでもお客様からは「詳しくて嬉しい」という声をいただきますが、実は、よりパーソナルな、より細やかなご提案をさせていただいています。

同じタイプでも、当然ひとりひとり違った個性を持っています。ですから、同じタイプでも少しずつ違う提案になるはずだというのが私たちの考え方です。それでこそプロの診断を受ける意味があるのではないでしょうか。そうした違いを考慮してきめ細かに対応できるのは、テイストスケール法が分類法ではなく、物差しであるからです。タイプは範囲であり、その範囲の中からピンポイントでその人の位置を把握しようとするのが真にパーソナルなサービスだと考えます。

パーソナルであることの最大の強みは応用力です。ですから、「テイスト診断」は、「こういう服装をしなさい」というアドバイスではありません。お客様がご自身の魅力をよりよく理解し、ご自身のファッションを「創造」していくためのお手伝いです。